理事長インタビュー
下川先生の目指す診療所について教えてください。
そうですね。主に3つあります。
1つ目は、患者様一人ひとりのニーズに寄り添って診療を行うことです。患者さんの思いだけではなく、ご家族の思いも大切にしています。例えば、学問上で正しい治療であっても、そのご家族や患者さんにとっては、他の選択肢の方がベストということもあります。私たちが心がけていることは、その方は「どうしたいのか」、つまり、患者様やご家族の思いに耳を傾け、そのニーズに寄り添った丁寧な医療を行うことです。
それから2つ目は、つながりを大切にしているということでしょうか。
イメージするならば、「都会にある村の診療所」という感覚を持っています。つまり、何でも相談していただけるような「よろず相談」ができる診療所でありたいと考えています。ご家族や患者様、それに地域の医療福祉職の方などが、「秋谷潮かぜ診療所に取り敢えず聞いて見よう」と思ってくださるような地域の方にとって身近な存在でありたいと考えています。決して敷居の高くない診療所というのが理想です。
3つ目は、社会貢献、地域貢献を行って行きたいと考えています。その一環として、これまで、地域の医療従事者向け勉強会を行ってきました。当初は、診療所を会場にして、医療知識を高めるための勉強会を行っておりましたが、最近ではコロナ感染症の影響もあり、WEBで勉強会を行っています。
我々が持っている知識などをお伝えすることで、地域の医療従事者の皆様と共に、社会貢献していければと思います。